講座No3 デジタル回路とFPGAの基礎講座

 講師紹介
   江藤 良純
株式会社古賀総研。工学博士/技術士
日立製作所、日立電子アメリカ会長を歴任
2008年より現職
   池本 康博
日立製作所主任技師、日立超LSIシステムズ本部長 歴任
明治大学理工学部情報科学科に非常勤講師として勤務(2015年定年退職)
2008年 ㈱古賀総研に参加(専門分野:計算機、半導体)
 講師より  本講座の目的は、個別ICによるデジタル回路からFPGAまでの設計に必要な基礎知識と技術の習得にあります。
 最新のデジタル回路はFPGAを用いてソフトウエアの手法で実現される場合が多いのですが、FPGAによる回路設計や評価を十分に行うためには、FPGAの要素となるデジタル回路の物理的なイメージを理解している事が前提になります。
 本講座では、先ず、デジタル基本回路の機能、内容を個別ICを用いた実験回路でハードウエアの面から理解します。次いで、FPGAに必要な言語、シミュレーション手法を学び、デジタル回路をソフトウエアで実現する技術を実習で習得します。
 デジタル回路をハード、ソフトの両面から理解する事により、FPGAを思い通りに使いこなせる様になります。


日程  8/30(火)、9/1(木)、9/6(火)、9/8(木)
対象者 デジタル回路設計の初心者
目標  個別ICによるデジタル回路からFPGAまでの設計に必要な基礎知識と技術の習得 
テキスト等  講師作成テキスト資料
用意するもの  筆記用具(実験用部品、工具類は主催者が用意します)
受講料  30,000円(材料費、テキスト代等) 
募集定員  15名以内(※応募者が7名以下の場合は開催しません )


 講座内容
1日目
8/30(火)  
 デジタルで用いられる回路とは (講師 江藤 良純)

デジタル信号の演算には、どのような基本回路が用いられるのか。
A/D変換とD/A変換、デジタル演算回路(ゲート、フリップフロップ、シフトレジスタ、カウンタ、加減乗算、メモリ)などの概要
2日目
9/1(木)   
 個別ICを用いたデジタル回路の製作実習 (講師 江藤 良純)

発振回路、カウンタ、DA変換器を、個別ICを用いて製作し、オシロスコープで動作波形を評価。発振周波数やカウンタ分周比の設定手法を体験
3日目
9/6(火)   
 FPGAを用いた論理回路設計の基礎 (講師 池本 康博)

FPGAの概要。FPGAを用いた論理設計法、Verilog HDLの文法。組み合わせ回路、順序回路の記述。4ビット加算器、7セグメントLEDデコーダの設計
4日目
9/8(木)   
 FPGAを用いた応用回路の製作実習  (講師 池本 康博)

テストベンチの作成、シミュレーションによる設計検証。カウンタの設計製作。アップダウンカウンタへの改良設計と製作